リファー大事!パニック症・強迫症は心理カウンセラーが心理支援で注意深く接したい精神の病気
こんにちは、公認心理師の かなてぃ です。
心理カウンセラーとして、じぶんの限界を知ることは大事ですよね。
”リファー大事! 第3回”は、パニック症、強迫症の方が来談されたときの留意すべきことをおさえていこうと思います。
【目次】
1 パニック症
2 強迫症
1パニック症
パニック症の症状の特徴は、
呼吸困難やめまい感、死の恐怖などを伴う耐えがたい苦しみが、
突然、発作的に起こることです。
1回の発作は、数分から30分、長くても1時間以内に自然に消失します。
実際には、疲労や心労が要因になることが少なくありません。
この発作は、「死ぬかもしれない・・・・」といったような、
死の恐怖を伴う強い不安 を引き起こすため、
パニック症の方は、絶えず、いつ起こるかわからない発作に怯えながら生活しています。非常に精神的な負荷が大きいのです。
パニック発作の恐怖、それからくる生活の制約は、将来の見通しをわるくします。
悲観的な感情に支配され、 実生活、それから精神面で、悲惨な状態に陥るかもしれません。
★『パニック症』で カウンセラーが留意すべきこと ★
✔ カウンセリングに来談したクライエントに パニック症の診断があるときは、
主治医から 抗不安薬が処方されている場合が多いです。
カウンセリングを受けても良いのかどうか、主治医に相談します。
✔ 「急なパニック発作に対応できない」、「実力的にカウンセラーとしての責任を果たせない」と感じるときは、
主治医や専門機関にリファーし、
主治医の了解が得られるなら、クライエントが安心してカウンセリングを受けられるような 安全な環境 を 準備しておこないます。
2強迫症
もの忘れや、間違いをしなかったか、記憶が定かでない・・・は、みんな経験したことのある出来事ですが、
火は消したかな?
家の鍵、閉めたっけ?
気になって仕方がない・・・といった、特定の対象物に対する不安とか恐怖を、
強迫観念といいます。
強迫観念があると、出来事が過剰に気になって、万が一の危険を恐れてしまいます。
強迫行為は、強迫観念に支配されてその危険や不安を打ち消すために、
繰り返しとってしまう行動や動作です。
強迫行為の症状がある場合、強迫症といいます。
考えたくない考えが繰り返し頭の中に浮かび上がり、消そうとすればするほど、不安が強くなってしまいます。
クライエントさんは、繰り返し強迫的な観念に囚われている状況や内容が 無意味であること を、 自覚しているのです。
それでも、繰り返し気になってしまうという状況に陥いります。
外出する際に鍵がちゃんとかけられたかどうか何回も確認したり、ガスの元栓をしめたか何回も確認したり、不潔な状況に異常な恐怖感を抱き、手を洗う行動が止められない、などです。
やめたいけどやめられない、考えたくないけど、 一度思い出すと不安で考えが 止められなくなることの心理的負荷がとても大きいです。
治療薬のほかに、強迫症状の苦痛に対する十分な 理解と共感的な対応 などの心理的支援も必要です。
★『強迫症状』で カウンセラーが留意すべきこと ★
✔ パニック症も強迫症も、心理的支援は必要。でも、主治医の指示なしにカウンセリングの実施は出来ません から、かってに進めないほうが良いです。
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リファー大事!の3回目はパニック症、強迫症のクライエントさんが来談されたときに留意すべきことについて書きました。