恨み|昔の記憶が蘇りすぎて復讐を考える、それは罠です

復讐の鬼になっては、この先の人生、損しかない

復讐の鬼と化す

ふだんおとなしい人でも侮辱され、憤慨したときは、怒り、仕返しをしようとする。この場合、恨みを晴らす、うっぷんを晴らすという気持ちが強い。

リベンジ(報復、復讐)には、自分はそんなに弱くない、負け犬ではないということを周りの人、特に相手に見せ、相手に脅しをかけるという自己呈示の気持ちが含まれている。

斎藤勇 『人間関係の心理学』 ナツメ社 2002年

復讐するのはよくないことですか

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同級生に暴力を振るわれ、むち打ち症になった。心身ともに傷みを受けたのに自分だけが我慢した。十数年がたって、相手はすでに結婚し、子どもがいることを知った。自分はこんなに苦しんでいるのに………/ 昔、教師からひどい体罰をうけ、そのあといじめにつながった………/ 何年も尽くしたのに別の女に乗り換えられた………/復讐したい。

復讐を果たしても恨みは消えない

そりゃつらいです、人ごとだと思う理由なんてない。でも、仮に復讐を果たしたとして、それで気は晴れるのか、満足を得て、幸せになれるかといったらそうはならないです。恨みは絶対消えません。過去は変えられないから、自分の中で悲しくつらいエピソードをどうやって消化するのかという問題は残ったままになります。

復讐を遂げたら幸せになれるという思い込みはすてた方がよいですよね。報復を生んだら天井突破的に最悪、誰もかれもさらに傷つくでしょう。

復讐の罠にかけられてはいけません、忘却あるのみ

思い出せば、思い出すたびに、つらく悲しい記憶は大脳の脳細胞のいたるところに散らかって留まる、増え続けます。懲らしめるたくらみが放つアドレナリンは復讐の罠です。不幸に導きます。それはもう忘却しましょう。

 

合掌して、今ここにある自分に集中して、大きく息を吐いて、

『あなたからの学びは終わりました、許します、お幸せに。私はじゅうぶん幸せです。』

復讐よりも忘却あるのみです。